会社員生活をリタイヤした後の生活に、漠然とした不安を持つことはないでしょうか?
もちろん一番の不安がお金のことであるのは間違いないのですが、そこは今まだ会社員なのであれば頑張る余地が残されていると考えれば、1番の不安とまでならないケースもあるかと思います。
逆に、仮に贅沢しなければ生きていける見込みが立ったとしても、普段の生活に何の楽しみや張り合いもないまま長い長い老後を過ごすのはちょっと辛い気がしてなりません。
私自身は若い頃は色々なことをやっていてむしろ多趣味な方だったと思っているのですが、結婚後からの子育て忙殺期間の中で自分のメンテナンスを怠ってしまいました。
最近、定年直前で仕事も少し余裕が出てきて、また子供も手が掛からなくなっきて、ふと空き時間ができることが増えたのですが、その時にやりたいことがないことに今更ながら気がつきました。
このまま定年後(とりあえず今のところ再雇用は受ける予定ですが)さらに時間ができた時に自分がどんな生活を送っているのかを今の延長上に想像すると、あまり楽しい未来は思いつきません。
そこで、以前から興味があったギターを始めてみることにしました。
私は聞く方が専門で音楽のことは全くわからないし、最後に楽器に触ったのは、中学校の時のリコーダーが最後で、その時ですら楽譜は読めていなかったのですが、ただ、昔から音楽はどちらかといえば聴いてきた方だと思います。
ジャンルとしてはポップスが多く、一番印象に残っているのは80年代です。
(記録媒体としては当然カセットテープしかなく、必死になってエアチェックしていました。最も多くの曲を録音したのは、おそらくNHK FMのクロスオーバーイレブンだったと思います。)
ですので楽器に全く興味がなかったわけではないのですが、なぜか習ってみようと思ったことはこれまで一度もありませんでした。
それが、良くも悪くも還暦近くになると人生の終わりを意識するようになり、どうせあと20年か30年くらいで終わるのであれば、気になっていることは一度くらい取り組んでみたいと思うようになりました。
そこで、不安ではあったのですが、先のことをあまりどうこう考えても仕方ないので、カミさんに了解をもらって音楽教室に通うことにしました。
ここではリタイア後の趣味作りとして始めたギターの現状をお伝えしていこうと思っています。
バンドを組むとか何とかは一切考えておらず、ギターに触ってみたかったから、また時間が取れるからやってみる、ただそれだけです。
私見ですが、先のことをあまり考えずに「とりあえずやってみる」というのが、年をとってからは結構平気でできるようになりました。
若い頃だと、やり始めた先に何があるのかを考えて、何も思いつかなければやらないという選択をすることが多かった気がします。
今まで色んな失敗を重ねて今があることを考えれば、致命的でなければ後でどうとでもなるという変な自信が養われたのだと思っています。
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